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2017-07

1004話 5冊同時読みをやってみて - 2017.07.23 Sun

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 ボケ老人に近づき、集中力が無くなってきたので、1冊の本を読み続けることがつらいんです。
 そこで、7月1日(997話)のブログで書いたように、5冊(はじめ6冊だったが、雑誌は除外した)同時に、ちょっとづつ読み進めることにしました。
 ページ数の少ない本から読み終えていきますので、最後は、2冊交互読みになりました。そして、本日すべて読了しましたので、簡単に紹介します。

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□最初に読み終えたのは「100分de名著 維摩経」です。(おすすめ度:100%)(釈 徹宗、NHK出版、2017/6、全103頁)

 仏教の入門書ですが、維摩経では、出家修行を勧めるわけではなく、日常生活をする中で、魂の救済を得ることについて述べています。
 維摩という釈迦の弟子は、俗世間にいて、他の釈迦の弟子に強烈なアンチテーゼみたいなものをぶつけ続けるので、皆から敬遠されているのですが、釈迦からは、高く評価されています。
 ビビッときたのは、こうでなければいけないという「こだわり・執着を持たない」ことで救われるというところです。「こだわるな・執着するな」というのも、教条的になったらNGですけど。

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□次に「ホモ・サピエンスの誕生と拡散」を読み終えました。(おすすめ度:90%)(篠田謙一、洋泉社、2017/6、全189頁)

 主にDNA解析でみたホモ・サピエンスの誕生と拡散について、わかりやすく書かれていて、中学生でも、十分読破できます。
 いろいろ言われていましたが、結局、出アフリカということが明白になりました。
 驚いたのは、DNAでみると、現代人にも、ネアンデルタール人との交雑の痕跡が残っているということです。アフリカの人は、交雑が無いけれど、他の地域の人は、ちょっと混じってます。博物館でみるネアンデルタール人って、結構、かっこいいですよね。
 日本人のルーツについても書かれていて、地域で違いがあるものの、あちこちの人が、メッチャ混じってます。それが日本人です。
 なお、徳川家治の母方のDNAは、中央アジアを経て、スカンジナビア半島の人につながるそうです。色白だったかも。

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□「三つの石で地球がわかる」(おすすめ度:75%)(藤岡換太郎、講談社ブルーバックス、2017/5、全222頁)

 おすすめ度が低いのは、興味のある人が少ないのではないか、ということでですが、中高生でも楽しめる本になっています。
 石を個別に見ていくのではなく、いわば家系図のように関連を示しながら説明してあるので、暗記の苦手なひとにも分かりやすい。ただ、少し読むと、眠くなりがちだったのは、石の話だからでしょうね。それと、写真がモノクロで、分かりにくいというのもあります。

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□「失敗の本質」(おすすめ度:120%)(戸部、寺本、鎌田、杉之尾、村井、野中、中央公論社 中公文庫、1991/8、全413頁)

 1939年ノモンハン事件にはじまり、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、そして沖縄戦までの日本軍の失敗についての事実関係と分析です。
 そして、それらを総括した失敗の本質の究明があり、教訓(今日的課題)をまとめています。

 軍隊という巨大組織で、過去の成功体験に縛られて改革ができず、現場と中枢の意思疎通も不十分で、暴走を止められず、負のスパイラルに陥っていったわけですが、結局は、人事とか教育といった基本的なところに問題があったようです。
 第一、作戦の目的すら共有できていないというか、もともと明確でなかったりして・・・
兵站補給が不完全なため、攻撃が中途半端になったり、敵にレーダーや暗号解読技術があることも知らず、情報の軽視をしたり・・・
 今日の政府機関はもちろん、大企業においても、同様の病気にかかっているところが少なくないでしょうから、大変良い反省ツールになるでしょう。

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□「逆説の日本史 22 明治維新編」(おすすめ度:75%)(井沢元彦、小学館、2016/8、全525頁)

 シリーズが、やっと、明治初期にまで達した。週刊誌連載だけに、悪行の長州、死にたがり西郷さんとか、ワルの大久保など面白いが、補遺編がチョイくどかった。教科書に絶対載らないような内容が多く、まさに、逆説の日本史ではある。

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 なお、5冊同時読みは、脳の疲れる部分が分散して、たいへん気持ちが良いことが分かりました。良く寝られます。(おすすめ度:100%)

1003話 劇団民藝「蝋燭の灯、太陽の光」と、トランプ支持層 - 2017.07.21 Fri

 名演7月例会で、劇団民藝による「蝋燭の灯、太陽の光」を観ました。
(名演:名古屋演劇鑑賞会クリックでホームページへ)

 原作:テネシー・ウィリアムズ、訳:吉原豊司、演出:高橋清祐

(会場:名古屋市民会館ビレッジホール、日時:7月18日 18:30-21:20)


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 宣伝ビラから
左上男性:ブラム・ピルチャー(父親・炭鉱夫) 千葉茂則
左上女性:へスター(ブラムの妻) 箕浦康子
右上女性:スター(ブラムの娘) 桜井明美
右上男性:バーミンガム・レッド(炭鉱夫で組織化を推進) 吉岡扶敏
 下中央:ファーン(ブラムの長男ジョンの未亡人) 日色ともゑ

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下の写真 右下から2段目右:ジョエル(ブラムの次男) 細山誉也
下の写真 右下から2段目中央:ルーク(未亡人ファーンの息子) 岩谷優志 

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 「欲望という名の電車」で有名なテネシー・ウィリアムズのごく初期の作品です。
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超アブスト)
 1930年前後のアメリカ南部アラバマ州の炭鉱町。

 炭鉱夫プラムのところに、長男ジョンの嫁ファーンが子供を連れて住み着く。長男ジョンは、他の街で炭鉱夫だったが、事故で亡くなったのだ。

 未亡人ファーンは、必死に働き、息子ルークを高校に行かせようとしている。息子を炭鉱夫にしたくないのだ。

 5年後、進学に資金が少し足りないということで、ルークが炭鉱へ働きに出る。そして、恐れていた事故が発生。プラムの次男ジョエルが死ぬ。

 その事故を機に、レッドという男を中心に、労働条件改善のストライキが始まる。
 炭鉱側の差し金で、炭鉱直営店では食品も買えなくなった。賃金が炭鉱直営店でしか使えない金券で支払われていたため、他の街から食料が買えない。ストライキ続行には、未亡人ファーンが貯めていた現金が必須となった。

 
 当然、ファーンは拒否するが、レッドの説得で考え方が変わり、全額を提供する。そのおかげで、ストライキが続けられ、炭鉱側との合意に至った。

 後日、なぜ、お金を提供する気になったかという問いに対してファーンは、「それまで蝋燭の灯の届く範囲しか見えていなかったけれど、話を聞いて、太陽の光のもとで見えるような広大な風景が見えて、いろいろ分かったから」と答える。
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感想)
 はじめから終わりまで、もめごとや事件の連続で、ハラハラさせられた。
・プラムの妻へスターが、息子の嫁ファーンを受け入れられるか
・経営者側の個人的な嫌がらせに耐えられるか
・落盤事故の被害
・ストライキが成立するか
・ファーンの資金提供がどうなるのか
・レッドの身の安全
といった、切羽詰まったことばかりだ。


 一方で、笑えるシーンは無かった。泣けるシーンも乏しい。感情のベクトルで言うと、怒りと悲しみ(哀しみ)が支配していた。

 ファーンが考えを変えるところ、レッドの口説きの部分が核心のはずだが、あまり説得力はなかった。
「蝋燭の灯、太陽の光」という説明は、理屈としてはよく分かるが、ファーンの心の変化を本当にあらわしている言葉だろうか。

 また、ストライキが成功しそうなところで終わっていて、そこに、やや喜びを感じさせるが、ホンマにうまくいったのだろうか。


 以上は、脚本に対する印象であるが、演技の方はよく練られていた。といっても、私にわかるのは、登場人物へのなりきり度ぐらいだが、日色ともゑはもちろん、箕浦康子、岩谷優志など、さすが民藝といった感じだ。

 
 さて、表題にトランプ支持層と付けたのは、炭鉱夫のプラムが、手紙が読めないだけでなく、保守的で蝋燭の灯のように極めて狭い視野でしか物事を捉えられない人物として描かれていて、これこそ現代のトランプ支持層のように見えたからである。実際、炭鉱の街では、トランプ支持者が多いということであり、様々な問題が露呈しても、支持を続けているのはこんな人たちのようだ。

1002話 短時間大雨の後・痕 - 2017.07.17 Mon

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 尾張西部の農業用水に金色の鯉(7月13日朝) サンタ(M.シュナウザー)の散歩コースにて

 12日夜、木曽川上流では激しい雷雨だったそうで、犬山城の鯱(金ではなく瓦)1基が雷で崩壊したとのこと。雷の音だけで、雨はほとんど降らなかったこのあたりの用水でも、いつもより水量が多くなっている。

・・・ということで、12日-13日は、共同生活者の実家におりました。

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 田んぼそのものは、バルブで水量調節しているところもあり、配分の適正化で、ある程度までは、天候に左右されなくなっているようです。しかし、水が多すぎる場合、例えば、14日午前、犬山、小牧での1時間120ミリの雨となると、想定外ということになるのでしょうね。

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「田んぼが多いのに、地面がアスファルトとセメントで、メチャンコ暑いぜ」 サンタ(M.シュナウザー)談

 今回も事務的な野暮用の処理でしたが、さすがに、これで完了です。
 
 帰宅してから、自分の欠けた歯の応急修理に行きました。保険外治療で、2週間後に強力な歯が接合されます。サイボーグに、やや近づくのかな。


 雨が多いので、森林公園大道平池の水位も、最高に近づいています。
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 芝生広場には、こんなものがありました。歯を出して笑っているようで、
 「河童のミイラ」だと強弁できそうな・・・「雑誌ムーかよ!」
 鳥の仕業かな?

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Author:dadebeso
愛知県尾張東部在住. 宗教的なものではありませんが,場所の持つ力に関心があります.また,ものごとの起きるタイミングという意味での時の力にも関心があります.そのほか,落語,オーディオは,子供のころからの趣味です.

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