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2017-04

938話 加藤陽子著「戦争まで…歴史を決めた交渉と日本の失敗」今とピッタリ - 2017.01.30 Mon

 加藤陽子著「戦争まで…歴史を決めた交渉と日本の失敗」の、中身の紹介というよりも、読んだ後、世の中(とくに政治の世界)に対する見方が変わった点について書いてみます。
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 2016年8月10日に朝日出版社から発行された初版を、すぐに手に入れたのですが、なぜか、読み終えるのに4ヶ月もかかりました。
 高校生向けに講義した内容ですし、受講生との対話も織り込まれていて、難解な本ではないのですが、連続的に集中して読むことができなかったのは、ボケが始まったということでしょうか。

 言い訳としては、情報量がすごく多いことが挙げられます。外交交渉などの見たこともないような議事録や手紙が、あまり要約せずに提示されていますので、それを深読みしようとして、どっと疲れました。

 講義は、日本が、日中戦争を拡大していって、アメリカと戦争を始めるまでの交渉について、結果がこうなったということよりも、その経過を、資料に基づいて詳しく見ていったものです。

 それにしても、政治(内政)・外交の世界が、嘘、欺瞞、事実・情報の隠蔽に満ちていることが、よく分かりました。(今日では、トランプ大統領をみていれば、よくわかりますが)

 日・独・伊三国同盟の日本側の狙いと実体が、大きくズレていたことは、結果論ではなく、交渉過程からもわかります。

 アメリカは、欧州と太平洋の両面戦に引きずり込まれることを、かなり嫌がっていたので、交渉の余地は、あったようなのです。
 また、当時の日本のトップは、アメリカと戦争しても勝ち目のないことは分かっていましたし、第一、石油の備蓄が2年分しかないわけですから、ちょっと戦って、あとはどこかの国に調停を頼むしかないことを承知で、ずるずると行ってしまったということです。

 そこには、開戦直前にローズヴェルト大統領が天皇に宛てた、妥協を含んだ書簡が、陸軍によって15時間も止め置かれていたように、戦争に無理矢理向かわせる暴力的な力が働いていて、まともな交渉ができない状況(空気)があったというわけです。

 どうして、そんなことになったのか。
 国民が正しい事実を知らされていなかったことに加え、多くの国民が受けた教育では、日本が神国であり、ナンバーワンみたいな教育がなされていて、政府が妥協することを国民が許さない空気が流れていたということです。
(中・韓・朝の反日教育を思わせる)

 また、マスコミも、次第に大本営発表をさらに盛って、煽り立てる方向に変わっていったことも、大きいでしょう。
(アメリカのトランプ支持層とTwitterの関係に似ていますが、いまのところアメリカのマスコミは、頑張っています。がんばれ、CNN、がんばれ、ニューヨークタイムズ)

 私(おっさん)は、本の内容から脱線気味の支離滅裂な感想を書いていますが(とくに()内)、文中の高校生の質問や解答は、ものすごくレベルが高く、ホンマに高校生かと疑いたくなるほどです。しかし、他の受講生が、同じように恐れ入っていることから、本当にスゴイ高校生がいるのだと、驚かされます。
 自分が優秀だと思っている高校生諸君、ぜひ、この本を読んで、上には上がいることに感動してください。同じような奴がいると思うのも勝手ですが。

792話 コレってリノベーション?「志段味大塚古墳」工事中 - 2016.02.07 Sun

 自宅に帰る途中のビックリポンの工事
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志段味大塚古墳が、出来たての砂山に

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重機とダンプを動員しての作業  古墳時代は、手作業だけど 21世紀も仕上げは手かな?おっさんが3~4名写っている

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ここまでいじって、祟りは無いのか?・・・なんて全く思ってないけれど
リフォームというより、リノベーションですよね
どういう業者さんがやるんでしょうか

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ちなみにビフォー画像は、
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2013年4月21日
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2011年4月28日

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2011年4月28日 頂部のビニールシートは、調査中の場所
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志段味大塚古墳 : 5世紀後半、長さ55mの帆立貝式古墳で、馬具や五鈴鏡、武具が出土している

776話 Nスペ 新・映像の世紀「第3回 時代は独裁者を求めた」で見えた今 - 2015.12.23 Wed

 腰痛は75%ほど治ってきたが、座ると痛くなるので、机の上に台を置いて、立ってキーボードに向かっている。
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 キーボードの高さ92cm、左の木の箱を重ねれば、102cmになってさらに楽だが、この箱では小さすぎる。
 IT企業の中には、ボタン一つで机を昇降できる事務机を採用しているところもあるが・・・

NHKスペシャル 新・映像の世紀 第3回「時代は独裁者を求めた-なぜ独裁者を受け入れ、なぜ独裁者を止められなかったか」(GTV、2015/12/20、21:00-22:15)を見た。

 とりあえず録画しておいただけだが、見てみると、おそろしく良くできていて、二度見してしまった。
新しく知ったことも多い。サブタイトルにある“なぜ”という問いかけが、切り口として有効に働いたためだろう。
 そして、なぜ受け入れ、なぜ止められなかったかという問は、今日のIS、安倍政権(安保法制)、中国、ロシア、米トランプ氏などの動きともかぶる素朴で根源的な疑問である。

 映像は、残された貴重な実写フイルムで構成されたものだ。(その中には、ヒトラーとともに自殺した愛人エヴァ・ブラウンの遺品の中からみつかったものもある)

 叙事詩のようなアブストラクトのあと、各論は、1923年クーデター失敗で、ヒトラーがランツベルグ刑務所にいたころから始まる。(ヒトラー34歳
まだ、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)は弱小政党であった。
(極刑にならず、短期間で出所した謎については、言及が無かった)
(以下、番組要約ではなく、一視聴者の解釈)
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◎なぜ、ヒトラーがモンスターになれたか

アメリカから活動資金を得ていた<初耳>
 はじめ、ヴィニフレート・ワーグナー(音楽家)の支援を受けていた。その縁でヘンリー・フォード(米、自動車王)から活動資金の援助を受けるようになった(フォードは、自分の持つ新聞で、反ユダヤ主義の論調を展開していた)。
(ヒトラーは、インタビューの中で、ヘンリー・フォードからの影響を明言している)

憲法を無力化した
 1929年の金融恐慌で失業率30%となったドイツ、ナチスと共産党がともに勢力を拡大する。共産党との力の衝突を経て、1933年ナチス連立政権が誕生。議事堂炎上事件が発生すると共産党員を逮捕。3月には「全権委任法」を成立させ憲法を有名無実にナチスは過半数ではなかったが、共産党は逮捕済み、他の政党は親衛隊などの圧力で賛同させた)。そして、ナチス以外の政党の禁止に至る。<議会制、立憲主義の死ですわ>
<独裁に向けて、自らの筋書き通り強引に議会運営を進め、合法的?に成功しちゃった>

国民も支持
 ただ強引なだけではなく、アウトバーンの建設による失業対策、週休2日・週40時間とするワークシェアリングによる失業対策、社員食堂など福利厚生の充実、国民車構想(VW設立)など、積極的な公共投資で、国内総生産が2倍、税収が3倍になった。
<アベノナンチャラとは比較になりません><田中角栄のほうが近い?>
これで、1934年の選挙では、支持率89%を獲得

<このあたりから狂いだす>
1935年ニュルンベルク法で、ユダヤ人の公民権停止、ユダヤ人との結婚禁止
敗戦後の再軍備制限を無視、国防費を2倍

アメリカ企業のドイツ進出
 そんな状況でもGM,フォード、デュポン、スタンダード石油などの米企業は、ドイツに支社などを置いてドイツ経済に貢献していた。(アメリカ大使のウィリアム・ドットは、やり過ぎだと警告していた)
米にも親ナチ団体があった。
ユダヤ人の管理は、IBMのパンチカードシステムで行われた。<ユア ナンバー?>
ドイツの軍用トラックの1/4はフォード製

しかし、日本の攻撃で、アメリカ国内の親ナチの動きは無くなった。

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◎なぜ止められなかったか
 この辺りの空気については、神学者で反ナチ活動家マルティン・ニーメラーの詩が、よく捉えている。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声を上げなかった
私は共産主義者ではなかったから

ナチスがユダヤ人を連行したとき、私は声を上げなかった
私はユダヤ人ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声を上げる者は、誰一人残っていなかった

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1937年日独伊防共協定締結、オーストリア併合
原節子(16歳)は、共同制作の国策映画のヒロインに
1938年チェコ進駐
1939年独ソ不可侵条約締結  フランス占領 このときココ・シャネルはドイツ側のスパイになった
チャップリンは、映画独裁者の末尾をハッピーエンド(武器を捨てて踊る)から例の有名な演説シーンに変えた

ゲットー(強制収容所)のことは、開戦1年後には噂として、ドイツ国民のだれもが知っていた


以下、省略(1945年ヒトラー自殺、日独伊降伏して第二次大戦終結)

国民は知らなかった?
 強制収容所をぜひ見ておきたいと、連合軍最高司令官アイゼンハワーはこう言った。
「将来 このひどい行いが ありもしないでっちあげだという人が現れたとき 証拠として残すため 私自身見なければならないと思った」

連合軍は、ドイツ国民に強制収容所を見る義務を課した。
ドイツ人は、泣いたり、気絶したりしたが、「私たちは、知らなかった」と主張
収容経験のあるユダヤ人達は、「あなた達は、知っていた」と糾弾した。

 原爆による被害遺跡はあるが、加害の痕跡を国内に持たない(強制労働はあるが)我が国と、ドイツの違いは、頭で考える以上に大きそうだ。

なぜ止められなかったかの答えは、明確には示されなかったが、短期的な成果(アメ)を、多くの知識人、マスコミが支持~礼賛したことは事実である。また、はじめ、力を見くびっていたふしもある。その後の狂気(ムチ)に気づくこと無く・・・

 2015-2016年の日本に「それとわからないようなソフトな独裁」が歩みだしていると感じるのは、病気なのであろうか(議会軽視、憲法無力化、独断専横・・・)

それではまた~(年内に数回、更新できるといいけど)

755話 「生命大躍進」 特別展と講演 - 2015.10.20 Tue

 チョコっと風邪気味なのと、部屋の模様替え中で、パソコンがダンボールの山に埋もれていたり、作業スペースが無かったり、いろいろ重なって、更新が遅れました。
 ほぼ、左手が使えない状態での家具の移動は、大変です。戦争で片腕を失った水木しげるさんは、もっと大変なんでしょうね。私程度(指1本)でも、顔が洗えない、紐が縛れない。
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「生命大躍進」 特別展と講演 名古屋市科学館
 NHK公開セミナーの参加申し込みをしておいたら、入場券が送られてきました。(生涯の運を1万分の1ほど使ってしまった)

 講演の方は、国立科学博物館 人類研究部 研究主幹の河野礼子氏による「生命大躍進にみる霊長類の起源と人類の進化」というテーマについて90分
 司会は、NHKラジオから石垣真帆氏(夕刊ゴジらじ;微妙に訛る東京人)元気が良すぎて、聴衆が中高生であるかのようなしゃべり方が、ちょっと浮き気味。実態は、中高生ではなく、中高年

印象に残ったのは、
・頭蓋骨による類人猿~人の見分け方
・頑丈型猿人の話
・ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの交雑
中国人と日本人のDNAに、4%ぐらい、ネアンデルタール人が入っているというのが面白い
(それと、今では、標本レプリカを3Dプリンタで作っているということ)
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特別展 混んでいるので、じっくり見るには、度胸がいる

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絵本にもなった完璧な霊長類化石「イーダ」 実際に見てみると小さなもの(幼児の化石)

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海の王者(デボン紀)ダンクルオステウス(でかい方 長さ6m)とウミサソリ(長さ2.2m)

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こんなのもありまっせ

 NHKテレビの「生命大躍進」シリーズを視聴して、全体の流れはよく分かったつもりでしたが、展示を観て少し補正が必要だと思いました。それは、生物の小ささです。恐竜ばかり目立つので、大雑把なデカイ生き物ばかりのように思いがちでしたが、結構、小さく華奢な生物が多いのです。映像で、画面いっぱいに映し出されていたので、巨大生物のように思っていたのが、じつは、手のひらサイズだったりして
 そういうことを含め、観覧お勧め度は、80~85%です(☆☆☆☆★)。
展示の説明が少ないので、音声ガイドを借りたほうが良さそうです。その場合は、お勧め度が90%に上がります。
あとの10%は、展示場が狭いのと、展示物が、名古屋ではレプリカに置き換わっているものがある点に対するマイナスです。
(4K映像は、言うほど感動しなかった)
 できれば、平日に行ったほうが良さそうです。(切符を買うだけでも並ぶ)12月13日まで

728話 原田伊織著「明治維新という過ち」 - 2015.08.14 Fri

 映画全盛の時代、新選組をやっつけた鞍馬天狗が、杉作少年に、「日本の夜明けは近い」なんて言ってましたよね。
 江戸時代が暗黒の時代で、明治維新でパッと明るくなったというイメージを持っていましたが、原田伊織氏による「明治維新という過ちでは、それは官軍側(薩長)のプロパガンダによるものだとしています。
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<原田伊織著「明治維新という過ち[増補改訂版]-日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト」 2015.1.15 (第7刷 2015.5.10)、㈱毎日ワンズ>

 たしかに井沢元彦氏も、長州の過激派ぶりを指摘しています。
 先の太平洋戦争に至る陸軍の暴走の種を、長州・吉田松陰に求めることもできます。
 私は、坊さん出身の国語教師が「廃仏毀釈」による寺の損傷を、昭和になっても憤っていたことで、ビビったことがあります。「廃仏毀釈」も長州の過激派・原理主義によるものです。

 一番大事なことは、教えられるままに賛美してきた明治維新に対して、一度、疑ってみることです。

 つまみ食い的に印象に残った内容を挙げると
吉田松陰への評価見直し・・・テロを推進、中・韓など周辺諸国への侵攻を提言
・本当に明治維新といえる事件があったのか・・・後付された
・長州は本当に尊王だったか・・・天皇を道具に
戊辰戦争は防げた・・・調停可能だった
奇兵隊の暴挙・・・強奪、強姦
水戸も過激派・・・水戸学、暗殺者
等々、内容豊富です。

 古代から脈々と築き上げてきた日本の文化を、長州の過激派が切断して、欧米型にねじ曲げてしまい、真の武士道を失った軍隊が暴走して、日本を破壊したということでしょう。この流れは、止まっていない。

 著者は、少年期に、実母から切腹の作法を教えられたことが、衝撃的な出来事として忘れられないそうで、武家側の人と言えるでしょう。ただし、それと長州に対する厳しい見方は、直接関係ないと思います。

 本能寺の変の見直しが進んでいますが、それに比べれば、圧倒的に資料が揃っていそうな「明治維新」なので、この本のように、先入観を取り除いてみていけば、真実に近づいていけそうですね。ただ、狂気と血生臭さが前面に出すぎて、ドラマとしたら、「花燃ゆ」以上にこけるかも。(役者が良くても

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<お盆になると玄関が気になるサンタ>まだでっか

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愛知県尾張東部在住. 宗教的なものではありませんが,場所の持つ力に関心があります.また,ものごとの起きるタイミングという意味での時の力にも関心があります.そのほか,落語,オーディオは,子供のころからの趣味です.

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