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2018-02

1054話 文学座公演「女の一生」 - 2018.01.26 Fri

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雪の森林公園(2018.1.26)(尾張旭市)


文学座公演「女の一生」
 名演1月例会で、文学座公演「女の一生」を観ました。
 杉村春子主演の「女の一生」は、これまでに2回は観ているはずですが、山本郁子主演になってからは、はじめてです。
 ストーリーは、ご存知の方が多いと思いますので省略します。名演ウェブによくできた紹介記事がありますので、そちらをご覧ください。明治から昭和の太平洋戦争終結までの激動する時代の中で、住むところさえなかった少女が、経営者になって成功するのですが、最後は、また焼け野原に佇むことになります。

名演ウェブWhat' New欄の1月例会「女の一生」のページの記事をクリック

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出演者
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山本郁子:布引けい(主人公)、 赤司まり子:堤しず(義母)、 大滝寛:堤慎太郎(長男・夫)、 上川路啓志:堤栄二(次男)、 前東美菜子:堤総子、 石川武:堤章介(叔父)、 中原三桜里:堤知栄(娘)、 鈴木弘秋:野村精三・刑事1、 今村俊一:職人井上・刑事2:、 松本祐華:女中 清、 上野璃子:知栄(娘)の少女時代

感想
 「良いか、悪いか」と聞かれれば、良かったと答えることになるが、「好きか、嫌いか」と聞かれれば、あまり好きとは言えない。
 朝の連続ドラマ、例えば「おしん」のような内容を、正味2時間半で見せるわけなので、どう切り取るかで、ついていくのが苦しくなる。当然、主人公の人生の屈曲点が中心になるのだが、その時の時代背景については、観る者の予備知識が要求される。
 「自分で歩き出した道ですもの」というセリフがキーになっているが、本当は、時代に流されていたのではないか。
 113年前のこととはいえ、布引けい(主人公)が、堤家へ入る経緯など、現代の養子縁組の感覚からみると違和感が強い。
 結局、観る側が混乱することで分かったつもりになっていた部分を、新しい非常にすっきりとした演出のために、考え直させられることになったのかもしれない。もちろん、私の個人的な特性によるものだろうけど。
 一人の女優が、14歳から54歳?までを演じるという難題は、山本郁子にとって、まったく問題ではなさそうだ。
 気になったのは、貿易商としての具体的な動きが表現されていないことで、すこしは、そのあたりの話題を織り込んだ方がリアリティが増すのではないか。
 
 一つの事件を扱うのではなく、長い時間軸で物語を紡ぐ演劇として、今後も磨かれていくと思います。また、観ることになるのでしょうね。

追記) たぶん、笑いの成分が不足していると思います。

1047話 映画 「DESTINY 鎌倉ものがたり」 - 2018.01.05 Fri

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 イオンシネマ長久手で、「DESTINY 鎌倉ものがたり」を観ました。
 車で行ったのですが、夕方とはいえ、駐車場の空きを探すのに汗をかき、ギリギリの時間になりました。(画期的な空車表示装置はありますが・・・)
 行かれる方は、ネット予約したうえで、余裕をもってお出かけください。

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鎌倉についての個人的な思い)
 じつは、私、鎌倉がちょっと苦手です。普通の健康状態で鎌倉観光をした後、帰宅直後に、ひどい熱を出しました。それ以降、怖い。
 好きなシュークリームを食べすぎて腹をこわし、いまは、さほど好きでなくなったのと同じかもしれません。(違うやろ!)

 土牢とか首塚とか、全体に漂うものが、京都とは違います。京都には、一生懸命、怨念を封じ込める工夫がみられますが、鎌倉は、そうでもないように見えます。フラフラ歩いていると、なにかを背負ってくるかもしれません。

 なお、熱を出したあと、妙なかたちで昇進したのも事実です。

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DESTINY鎌倉ものがたり)
 西岸良平氏の漫画が原作です。
 「鎌倉ものがたり」というタイトルから、しっとりとした文芸作品を想像するかもしれませんが、和風ファンタジーです。「千と千尋の神隠し」を思わせる部分もあります。
 題名にDESTINY(宿命)がくっついている理由は、終りの方で分かります。ネタバレにならない範囲で言うと、登場人物の一色正和(堺雅人)と若い妻亜紀子(高畑充希)に関係しています。


 時代は、出てくる車が、パブリカやプリンスだったりするので、昭和30年代末から昭和40年初めの設定でしょう。
 場所は、もちろん鎌倉で、異界との境界が曖昧な土地ということになっています。

 主人公の一色正和は、作家で、警察の心霊事件捜査にも協力している人物です。亜紀子は、年の離れた妻で、二人は新婚さん。そのほか、百数十歳のお手伝いさん、死んで魔物に変わる編集者など、怪しい登場人物がぞろぞろと登場しますが、結局、亜紀子が、一番大変なことになります。江ノ電も重要なツールですねぇ。

 魔界の大物と人間(一色正和)の闘いになるのですが、「人間の武器は、その想像力だ」とか、「黄泉の国の姿は、各人の心の中に抱いているもの(イメージ)だ」という、この世にはいない正和の父の言葉が、ぐさりときました。「地獄の見え方も、本人の罪の意識によるのだ」というのもあります。


おすすめ度)
 ファンタジー好きなら ☆☆☆
 ホラー好きなら ☆☆
 リアリズム好きなら ☆
高畑充希ファンは、☆追加
舞台演劇好きなら、更に☆追加
といったところでしょうか。


後遺症)
 「人間の武器は、その想像力だ」という言葉が、寝ていても湧いてきて、「ミサイルに対向できる方法を思いついた」という夢を見てしまいました。残念ながら、その内容は、忘れてしまいましたが・・・
 ひょっとして、ボタンを押す人、もしくは周辺の人の脳内へ侵入するんでしたっけ。

1039話 ジャコメッティ展@豊田市美術館 撮影許可の作品あり - 2017.12.11 Mon

 豊田市美術館で開催されているジャコメッティ展が、12月24日で閉幕ということなので、急いで観てきました。
 写真・印刷物で見たことのある絵画でも、実物をみると、全くレベルの違う新たな感動を得られることが多いのですが、彫刻の場合、よほど優れた写真でないと、さらに落差が大きくなりがちです。
 まして、スケール感の特異なジャコメッティですから、この機会に実物をみておかなければ、もったいない。

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 豊田市美術館

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 入口はこの看板の奥右手

 比較的若いお客さんが多かったのは、三河地域だからというだけでもなさそうです。デートコースに組み込まれているのかも。
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 美術館廊下の窓から見える豊田市街(中央遠くに豊田スタジアムが、足元に愛知環状鉄道が見える)

 この美術展で珍しいのは、一部の作品が撮影可能ということです。さらに、ネットにアップすれば、記念品がもらえるということです。ただし、美術館の受付に画像を見せる必要があります。面倒なので、私は参加しませんが。
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 犬 動きがある 「ひょこひょこ、ハアハア」

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「なんか、呼んだ?」

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 ? ネコ ?

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 女性像

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 ジャコメッティには、生物が縮退して見えたので、そのように作ったのでしょうが、その結果、かえって、スッキリ・さわやかな生命体として、生き生きとした姿を残すことができたということでしょう。ただ、そのそぎ落としのやりかたは、だれにも真似できないものかもしれません。

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 高橋節郎館入口付近(同時開催 高橋節郎:宇宙(そら)の彼方へ) 究極の技能・工芸・デザイン



1036話 春風亭小朝師匠@多治見 - 2017.11.28 Tue

 東海労金にすこし預けてあるおかげで、たまに落語会の入場券が当たる。勝率は、かなり高い。
今回は、岐阜県多治見市での春風亭小朝師匠を中心とした会の案内をいただいた。

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 JR中央線多治見駅前(北側)
 高蔵寺駅から13分。となり街だ。駅から北へ徒歩15分で会場に到着。


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 開場する15分前には、会場の「バロー文化ホール」に着いたんですが、すでに、この行列。
ざっと見ただけで豊橋ナンバーの車が2台あったのが不思議。東名から中央道経由でしょうか。


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 開演25分前。満員です。以前、林家三平師匠の会で訪れたはずですが、記憶が飛んでいる。
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以下、演目の表示が無かったので、「 」の部分は推定ですが・・・

1. 三遊亭好也(前座)の「牛ほめ」: ヨタロウが新築の家と牛を褒めに行った噺で、ヨタロウ(あほ)噺なんですが、立て板に水すぎて、笑いが薄かったように思います。
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2. 小朝師匠の「源平盛衰記より、那須与一・壇ノ浦 扇の舞い落ち?」: 基本は古典なんでしょうが、トリヴィアと下ネタで大いに膨らませてあり、涙が出るほど笑えました。大脱線しているようで、最後はきちんと落ちがつけられるのはさすがですね。当たり前か。
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中入り10分間
 トイレへ行こうとして目が回った。酸欠か。

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3. 柳貴家雪之介さんによる太神楽: 古典的な曲芸ですが、最も危険なのは、出刃包丁2本をつかの部分で重ねて、一方は皿を回し、一方は演者のくわえた棒と接するというものです。一歩間違えば、出刃包丁が顔の上に落ちてくることになります。派手な演出はないのですが、本物の強みですね、万雷の拍手でした。
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4. 小朝師匠の新作もの「仮称 はかりごと?または男女脳?」: 男女の駆け引き・だまし合いを、放送では絶対できない下半身の話をこってりと盛り込み、どんでん返しのように落とした噺です。中高年女性が主体の観客層を見て選んだのでしょうね。綾小路きみまろと近い世界のように感じました。
 古典落語の名人というのでは飽き足らず、新しい方向を探っておられるのでしょうか。

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 帰り道 映画のセットのような、薄い奇妙な料亭

1034話 劇団東演 ベリャコーヴィッチ演出 喜劇「検察官」 - 2017.11.21 Tue

 名古屋演劇鑑賞会の11月例会で、ゴーゴリ原作の喜劇「検察官」を観ました。V.ベリャコーヴィッチ演出による劇団東演(ユーゴ・ザパト劇場と合同)の公演 ですが、 昨年12月に.ベリャコーヴィッチ氏が急逝されましたので、O.レウシン氏の演出でもあります。
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 演出のベリャコーヴィッチ氏には、奇才という冠が付いているのですが、今回の演劇を観てよく分かりました。
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 パンフレットの写真から伝わるかどうか分かりませんが、こんなにぎやかな雰囲気です。
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 話は、ご承知のように、中央政府の検察官がお忍びでやってくるという連絡を受けた地方の権力者や役人などの慌てふためきようを、ドタバタ喜劇風に描いたものです。

 しょうもない青年を検察官と間違えるのも、「おぬしも悪じゃのう」「お代官様こそ」といった後ろめたい部分(収賄とか忖度とか)を抱えているからでしょう。

 演出によっては、吉本新喜劇みたいになりそうですが(それはそれで面白そう)、ベリャコーヴィッチ氏の演出では、切れが良いが、ものすごくノイジーな身体の動きを中心に構成されていて、私のように体調不良のものは、はじめ、はじかれるような感覚を味わいました。ノイジーな身体の動きというのは、能のようにそぎ落として刀剣の刃先のようになるのとは逆に、ともかく全員が身体的な表現をし続けるということです(勝手に命名)。

一緒に観た人も、あれは運動量が半端じゃない、最後は、ばてるんじゃないかと、半ばあきれていました。


 それでも後半、だんだんと観客ももみほぐされ、最後の方は、全員一体になって手拍子を送るようになりました。

 ミュージカルのような歌と芝居の一体化とは別に、踊りと芝居の一体化(バレーよりも芝居中心)というのが存在しうることを示した作品でした。

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愛知県尾張東部在住. 宗教的なものではありませんが,場所の持つ力に関心があります.また,ものごとの起きるタイミングという意味での時の力にも関心があります.そのほか,落語,オーディオは,子供のころからの趣味です.

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